Music Lane Festival Okinawa 2024からおよそ2ヶ月、
︎ 韓国・
︎ デリゲーツ寺尾ブッダさんの招聘した台湾のバンドWendy Wander 溫蒂漫步の来日ツアーに、サポートアクトとしてBillyrro
新たなチャンスをものにする出演者の皆さんが続々!
第13回目のコザの天ぷら、前回コラムでは日本を拠点に活動する
【
日本凱旋ライブを観るチャンスが(
アジアの音楽シーンの一端を感じることができる
それでは3組ご紹介♪
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【コザ天13でおすすめするアーティスト】
千田愛紗
沖縄県出身、台湾を拠点にアジア圏で幅広くアーティスト・タレントとして人気を博す千田愛紗。最近だと、沖縄と台湾の繋がりを色濃く感じたライブイベントZepp Premiumで島袋寛子らと台湾で共演。
彼女はアイドルグループのメンバーとして台湾デビュー後、ソロ活動をはじめとして、音楽ユニットDA Mouth大嘴巴のボーカルや、テレビ番組のタレントなどマルチに活躍。
沖縄アクターズスクールで安室奈美恵などと鍛錬を積む中で、突出する歌とダンスが当時から評価されていた彼女。台湾でリリースされている楽曲群は彼女の可愛らしさの残る声質を活かしつつ、台湾華語で芯のある歌いっぷし、ダンスなどで培ったリズム感の良さもありグルーヴが心地よい。K-POP調の楽曲からバラード、日本の歌謡曲まで歌いこなし、アーティストとしても多彩。沖縄からアジアに飛び出し活躍する彼女の活動を是非チェックしてみて。
Faustus
タイを拠点に活動を行うインストロックバンドFaustus。バンドメンバーであるドラムの日本人のGinnは、Music Lane Festival Okinawa 2024のデリゲーツ(音楽関係者)として招待され、沖縄でも様々なアーティストのとの交流を持ち、日本とタイの音楽シーンを繋ぐ重要なキーマン。
日本でのライブ公演もたびたび行われており、mouse on the keys、LOSTAGEとの共演や、最近だとMusic Lane Festival Okinawa 2024での交流をきっかけにDarthreider & The Bassonsのタイ公演のサポートドラムとして参加したりなどしている。
Faustusはポストロック・ハードロックなどを基調としながらも、プログレやマスロックなど様々なジャンルを感じさせ、静と動のメリハリのある楽曲展開、心の臓にずしんとくるドラムとベース、ギターとベースの絡む鮮やかなリズムと耳なじみの良いメロディ。ピークに向かうヒリヒリとする緊張感とサビやエピローグに展開される爆発と解放感がとてつもなく癖になる楽曲が多いバンドだ。
Noriko Shakti
インドを拠点に活動を行うシンガーソングライター・DJ・音楽プロデューサー・タブラ(インドの太鼓)奏者のNoriko Shakti。
DJから音楽活動のキャリアをスタートさせた彼女は、ヨガをきっかけにインド音楽や文化に触れ、タブラ演奏の習得を志し、インド政府の奨学金を獲てインド留学、博士号を取得し現在もインドで音楽活動を行っている。
この楽曲、Anatani Kimetaは日本の演歌・インド音楽の音階・和太鼓とは異なる、タブラの独特な音像・ダンスビートが混ざる不思議さが印象的。電子音楽やレゲエなどを経由し、ジャンルレスー「様々なジャンルを横断する音楽」と冠するアーティスト紹介や楽曲レビューは数多くあれど、彼女の楽曲の持つ独創的でオリエンタルな世界観は強烈だ。インド=ヨガ=宇宙、という単純な連想ゲームではない、宇宙というよりは地上にもう少し近い大気圏ぽさ、無重力というよりはわずかに重力を感じつつも空中を漂うような味わいを残す奇妙さが癖になる。
今回も前回同様、別々の国、かつ応援のチャンネルが異なる3組をピックアップしてみた。
このコラムを読んでいる人のアジアな音楽の入口になりますように。
筆者紹介 サクライアヤコ:沖縄本島やんばる在住。アジア圏のインディペンデントな音楽を愛聴する、コラム・エッセイスト。 Instagramにて、邦楽アーティストとアジア圏のアーティストのコラボ(コライト)曲に特化した楽曲レビューを不定期更新中 。