【マレーシア・台湾 / Malaysia-Taiwan】マレーシアの歌姫Alena Murangのニューアルバム「Sky Songs」、台湾のレーベルから世界配信開始

神話的な印象と童歌のような味わい。
ボルネオ島発で伝統音楽の職人たちの物語を伝える
新しいワールドミュージック。

マレーシア・ボルネオ島の弦楽器サペの奏者でシンガーソングライターのAlena Murang / アレナ・ムラン。彼女の2年ぶりのアルバム「Sky Songs」が、台湾のレーベル”Wind Music / 風潮音楽”から、ワールドワイドにリリースされる。フィジカルリリースは、4月30日、デジタルリリースは5月27日から。

Alena Murangは、ケラビット族やケニヤ族(いずれもマレーシアの民族の名前)の長老たちから歌や音楽、物語を受け取り、それらを現代的な方法で表現し、オリジナルの歌も作っている。アレナは、20年前にサペのマスターであり、リビング・ヘリテージでもあるマシュー・ンガウ・ジャウの最初の生徒として、サペの復活運動に参加。現在、彼女は世界中の音楽フェスティバルに参加して、自身の民族の音楽を伝えており、2021年3月にはサラワク州政府から特別認定賞(Pengiktirafan Khas)を授与された。

アルバム「Sky Songs」は、2016年にリリースされた1st .アルバム「Flight」以来の作品。
空と地上に住んでいた彼女の祖先の物語にインスパイアされたというこのアルバムは、宇宙を巡る歌の旅であり、戦いの朝に霧が立ち上るのを見る戦士たちのための歌、そして移住に適した時期を告げる雲を見る歌であり、雷と月の嘆きの歌でもあるという。
どこか神話的な印象もあるが、童歌のような味わいも感じられる。アルバムにも収録された2曲の先行シングル「Gitu’an」と「Meno’」を聴くと、そうしたことが感じられるはずだ。彼女のバンドは年々メンバーとサウンドが増え、様々な影響を受けた新しいサウンドを作り出している。フォークポップ、フォークロック、ワールドミュージックなどの要素がミクスチャーされている。

 

今回のアルバム『Sky Songs』には、インストゥルメンタルが2曲、ケニア語の曲が1曲、ケラビット語の曲が4曲、そして初めて英語の曲が収録されている。
*ケニヤ語とケラビット語は、マレーシアで絶滅の危機に瀕している言語のうちの2つ。

このアルバムは、Roads To Our Heritage(RTOH)プロジェクトの一環として制作された。これはAlena Murangを含むマレーシアの3つのバンド(他2組はEstranged、Stonebay)が共同で行う音楽プロジェクトで、ボルネオ島のサバ州とサラワク州の原住民、特に伝統音楽の職人の物語を伝えることを目的としている。遺産を管理する人たちが語る物語を共有し、国内外の多くの世代に伝え、興味を持ってもらい、東マレーシアの文化を保護することにつないでいこうというもの。
3つのバンド、それぞれのアルバムと、東マレーシアの音楽遺産をテーマにした6つのエピソードのドキュメンタリーシリーズを制作している。このプロジェクトは、Kementerian Komunikasi dan Multimedia Malaysia(KKMM)の支援を受け、同省のクリエイティブ産業向けの2020年デジタルコンテンツ基金(DKD)の下で実施されている。

Alena Murang「Sky Songs」

1. Gitu’an
2. Maya’
3. Thunder & The Moon
4. We Watched the Clouds
5. Put Burui
6. Meno’
7. Warrior Spirit
8. Sunhat Song

Wind Music International Corporation exclusive globally digital release.

カテゴリー News タグ .