【台東・台湾 / Taitung・Taiwan】台湾のサーフカルチャーから生まれた、KJ Tienの新曲「The Northeast Monsoon / 東北季風 」。

台湾で活躍するボーカリスト・ギタリストKJ Tien(Kuan | Jun Tien / 田廣潤)。彼は台湾のサーフ・ミュージックシーンで活躍するシンガーソングライター。フォーク、ビンテージロック、R&Bなどの要素を、エレキギターと、ビーチクリーンナップで拾ったゴミで作ったパーカッションで表現している。

そのニューシングル「The Northeast Monsoon / 東北季風 」がリリースされた。この曲は台湾の冬場のサーフィンシーズンをテーマに作られたもの。どんよりとした風の強い日の台湾の東海岸で、サーファーたちは季節風を避けて良い波の立つスポットを探さなくてはならないのだ。

KJは学生時代から多くの音楽賞を受賞しレコード会社の目に止まった。2008年台湾のテレビのオーディション番組で”Super Idol”に選ばれて、正式にアーティストとしての道を歩み始めた。その後、台湾の人気アーティストYoga Linとコラボレートするチャンスを得て、彼のバンドにギタリストとして参加、ワールドツアーにも同行した。

ツアーの後、サーフィンに恋をして、何人かのミュージシャンとバンドを組んで、KJとして最初の音楽スタイルを構築していった。

ある時、友人であるサーフィンのオンライン・マガジンの編集者にこう言われた。
「ビデオを作るのに、曲が欲しいんだけど、サーフ・ミュージックを書いてみないか」。そこからKJの新たな旅が始まることになったのだ。

「The Northeast Monsoon / 東北季風 」がより良い形でリリースされるまでには時間を要したという。リズム・セッションを探すために、KJとパーカッションプレイヤーのビンセントは、海岸の漂着ゴミの音を録るために、何度もオイル缶やボトルの蓋、洗濯機やパイプの管を拾い集めた。

録音を終えた後のマスタリング。KJは近年のサーフ・ミュージックのサウンドについてよく知るマスタリング・エンジニアを探すことを決意。そこで、ジャック・ジョンソンのレコード会社にコンタクトを取って、ジャックジョンソンや、マイケル・ジャクソン、クインシー・ジョーンズと仕事をしたこともあるBernie Grundmanにお願いすることにした。

全体にシンプルなアレンジ。ミディアムなメロディーに、軽やかなのに複雑なリズムを絡めて、台湾東海岸のサーフ・シーンが歌われる。ユーモアのセンスにあふれたプロモーションビデオも必見。

KJ Tien bandcamp
https://kjtien.bandcamp.com/

楽曲は、各ストリーミングサービスでも聴くことができる。
https://kjtien.lnk.to/TheNortheastMonsoon

カテゴリー News タグ .