今回は、毎年恒例のMusic Lane Festival Okinawa2026初心者ガイド。初参加だと“正直よくわからない”ポイントをQ&A形式で解説します。
「沖縄市コザまでのアクセスは?」「ショーケースフェスティバルって何?」「デリゲーツって何者?」「一般の人も参加して良いの?」など、“わからないことだらけ”のこのフェスティバル。フジロックをはじめとした海外組が出演する音楽フェスティバルが好きな「海外フェスやショーケースフェス、ちょっと気になるけど不安もある」——そんなあなたの背中を、そっと押せますように。
Q1|Music Lane Festival Okinawa 2026ってどんなフェス?
A1|一般参加もOK。音楽業界とアーティストをつなぐ“国際ショーケースフェス”
毎年、「一般人も参加OKなの??」とお問い合わせも多数な、ちょっと珍しいフェスことMusic Lane Festival Okinawa(通称MLFO)ですが、もちろん誰でも参加OK!お気に入りのアーティストを応援したい場合はアーティストサポートチケット、今後、音楽業界で働きたい人学生や、活動の幅を広げたい業界関係者・ミュージシャンには音楽ビジネスについても様々なコンテンツに参加できるビジネスパスと様々な券種が用意されています。どれを選べばいいかわからない!という人はまずは一般チケット購入が最適解。
音楽フェスだからといって、朝から晩まで参加しなければならない——そんな思い込みは必要ありません。
チケットが一般的なフェスより良心的な価格なので、小さなお子さんと一緒に楽しめるステージを日中だけ、仕事のシフトがどうしても外せなかった人は仕事終わりに夜だけ。それぞれのライフスタイルやペースに合わせて楽しめるのも、このフェスの大きな魅力です。
まずは気軽に、あなたのタイミングで参加してみてください。
Q2|出演アーティストが、知らない名前ばかりで不安です…
A2|MLFOは、別名“見本市フェス”「出演者が全然知らないアーティストばかりで戸惑う」——MLFO“あるある”です。
<昨年のMusic Lane Festival Okinawa2025のライブ動画。フェスの雰囲気はここから確認>
参加アーティストが全然知らないアーティストばかり!と、戸惑う人も多い、MLFO。“ショーケースフェスティバル”に分類されるこのフェスは別名、“見本市”フェス。見本=お試し、の意味合いではありますが、決してレベルが低いわけではありません。実際、MLFOにはフジロックやサマーソニックなど国内大型フェス、さらには海外の著名フェスに出演経験のある、実力派アーティストが多数参加しています。
ショーケースフェスは「知らない音楽に出会うためのフェス」だと言えます。フジロックなどの大型フェスで早い時間に偶然観たバンドが、数年後にヘッドライナーになる—— あのときの体験に近い感覚を覚えることでしょう。
全5会場、どこのライブハウス会場に足を運んでも、「知らなかったけど最高だった!」という出会いが待っているはずです。(こちらに会場周辺地図を用意しましたので、チェックしてみて。)
<メイン会場の、コザ・ミュージックタウン1階 音楽広場の受付でチケットをリストバンドに引き換えます>
Q3|1ステージ30分は短かすぎませんか?
A3|短い=物足りない、じゃない。アーティストが30分に詰め込んだ本気を見届けて
1ステージ30分というコンパクトさは、他の音楽フェスティバルとは大きく異なる特徴のひとつです。
「少し物足りないのでは?」
「せっかくライブを観るなら、ワンマンライブのほうがいいのでは?」
そう感じる人も、決して少なくないでしょう。ですが、その “物足りなさ”こそが、実は重要 なのです。Music Lane Festival Okinawaのステージは、招待されたデリゲーツに
「もっと観てみたい」
「自国に呼び、自国の音楽リスナーにも紹介したい」
「この先、さらに活躍してほしい」
そう思わせるための、いわば“お試しサイズ”のライブとして設計されています。そのためアーティストは、デリゲーツの視線を1秒でも長く自分たちのステージに引き留めようと、スタートから全力全開の構成で挑むことがほとんど。この緊張感と集中度の高さも、MLFOならではの特別な魅力です。
つまり何が言いたいかというと——ステージ構成も、アーティストが表現する世界観も、一般的な国内音楽フェスとはまったく異なる面白さが、Music Lane Festival Okinawaにはあります。この前提を知っているだけで、MLFOのワン&オンリーな存在感を、より深く味わってもらえるはずです。
Q4|「デリゲーツ」って何者?
A4|世界中から集まる“音楽のプロ”たち
MLFOでよく聞く言葉が「デリゲーツ」。これは簡単に言うと、世界各国から集まる音楽業界のプロフェッショナルのこと。
- フェスのブッキング担当
- レーベルや音楽事務所の代表
- プロデューサー
- 海外フェスへの出演をつなぐブッキングエージェント など
未来のスターの原石を探しに来ている人たちの総称だと思ってOKです。「デリゲーツ=怖い業界人、と思って距離を取る」そう思ってしまいがちですが、デリゲーツも純粋な音楽好きな“音楽オタク”がほとんどです。MLFOでは、観客・アーティスト・業界人が同じフロアで音楽を楽しんでいます。一緒に盛り上がりましょう!
Q5|会場までの行き方がわかりません…
A5|会場最寄りはバス停「胡屋」。モノレール+路線バスが一番ラク
電車のない沖縄県。正直に言うと、公共交通機関でのアクセスは少し不便です。
主なアクセスは以下の通り。
個人的におすすめしたいのは、モノレール「おもろまち駅」まで移動し、その後、路線バス「21番」「90番」に乗り換えるルート。約1時間程で会場付近に到着します。
ただし、注意したいのは【帰り】。那覇方面行きの最終バスは22時発と、やや早め。MLFOを最後まで楽しみたい人は、県内在住者であっても会場周辺の宿泊がおすすめです。というのも、MLFO期間中はミュージシャンたちが深夜イベントを自主企画することも多く、深夜のコザ周辺のライブハウスは、フェスとは違う盛り上がりを見せます。夜更かし上等、で向かいましょう。
Q6|冬の沖縄、服装はどうする?
A6|脱ぎ着しやすい軽めのアウターが正解
MLFOのもう一つの特徴は、サーキットフェス=街中を周遊するフェスティバルであること。メイン会場のミュージックタウン音市場から、最も遠い会場「Slum Bar」までは徒歩約8分。移動が多いので、さっと脱ぎ着できる軽いアウターが重宝します。沖縄とはいえ季節は冬。風が強い日は体感温度が下がるので、コンビニでホッカイロを買うのもおすすめです。街中を歩く屈強な筋肉を持つ外国人のみなさんは半袖Tシャツで闊歩していますが、筋肉の鎧がない人は素直に防寒対策を。
Q7|MLFOを攻略するコツは?
A7|公式Instagramで“遅延情報”をチェック
国際ショーケースフェスの宿命——それは、タイムテーブルの遅延。音響トラブルやアーティスト側の事情で、スケジュール通りに進まないことは珍しくありません(昨年は最大2時間遅れが発生しました)。会場スタッフもアーティストも、最高のステージを届けるため本気で向き合っています。そして、私たち観客も、思い通りには行きません(笑)。会場の移動時間を甘く見て、観たいライブを逃す——なんてことも。会場間の徒歩移動で想像以上に時間が溶けます。「絶対見たい1組は死守」「お目当て1組+気になる3組」だけ決めておく等、自分の中でのゴールは立てた方が、自由に楽しめるでしょう。
予定が立てられないことにストレスを感じる人もいるかもしれません。Festival Life編集長・津田氏の言葉を借りるなら、
「何が起こっているか、観客もスタッフさえもわからない”状況は、フェスティバルにとって最も最高の状況」
予定が崩れることも含めて、ぜひMLFOを“体験”してください。
——さあ、心の準備はできましたか?それでは当日、沖縄・コザの街でお会いしましょう!
<当日は各会場に設置してあるリアルタイム進行表のチェックも忘れずに>
≪公演情報≫
“Music Lane Festival Okinawa 2026″・”Trans Asia Music Meeting 2026”
日程:2026年1月30日(金)-2月1日(日)
会場:コザ・ミュージックタウン1F音楽広場・7th Heaven Koza・REMY’S・Crossover Cafe614・SLUM BAR/ほか(沖縄県沖縄市)
チケット:発売中
公式HP:https://www.musiclanefestival.com/
お問い合わせ:musiclaneokinawa@gmail.com
<著者>
サクライアヤコ:沖縄本島やんばる在住。アジア圏のインディペンデントな音楽を愛し、国内外の音楽フェスティバルを飛び回る、コラム・エッセイスト。 Music Lane Festival Okinawa 応援団。
Instagramにて、国内外の音楽フェスティバルやアジアの注目すべき楽曲を紹介するAsia Music + Festival=FestivalBeat.Asiaを運営中。





