【沖縄 / Okinawa】次代の宮古民謡を託された期待の新人「松原忠之」 6月23日にデビュー作リリース。

素朴で力強い歌声で歌われる「なりやまあやぐ」や「伊良部トーガニー」、宮古人なら誰でも踊れるという民俗芸能”クイチャー”の歌「漲水ぬクイチャー」。宮古島で生まれたオリジナル民謡より代表曲を収録した1枚「清ら海、美ら島~あやぐ、宮古のうた~」(リスペクトレコード)が、6月23日に発売される。
歌者は、8歳から20歳まで宮古民踊を代表する歌者・国吉源次氏から次代の宮古民踊を託された期待の新人”松原忠之”。

“松原忠之”は1992年沖縄県浦添市出身。29歳。
父は祖母祖父が宮古島出身で、母は中学卒業まで宮古島育ち。幼い頃、従姉の弾く三線姿に憧れて三線の世界に入る。門を叩いた先は、宮古民謡を代表する“国吉源次”の宮古民踊研究所。国吉氏は1960年代、当時ほとんど知られていなかった宮古民謡の存在を沖縄全島へ知らしめた巨匠。(*編集部注:国吉氏は、2021年5月4日に90歳で逝去された)
松原忠之は氏のもとで研鑽を積み、1年目に新人賞、2年目に優秀賞、3年目に最高賞を受賞し、その5年後(中学3年)には教師免許状を受ける才能高き歌者。

宮古の海のように澄み切った歌声、島の地形の隅々まで響かせる力強い喉。
若き宮古民謡の後継者が「心の歌=あやぐ」を歌う。

宮古民謡の素晴らしさを体感できる全16曲が収録されている。

(文:小鍋 悠 / Haruka Konabe

”松原忠之”からのメッセージ。
「今回このCDを聞いてくださる方々が、宮古民踊の素晴らしさを改めて感じたり、知って頂ける事があればとても嬉しく思います」

■松原忠之プロフィール

若き宮古民謡の後継者。
1992年沖縄県浦添市生まれ。祖父祖母が宮古出身で、母も中学卒業までは宮古島で育った。幼い頃、従姉の弾く三線姿に憧れて三線と戯れる。小学3年生の時、伯父(母の兄)に、宮古民謡界の巨匠、国吉源次の、宮古民謡研究所に連れていかれる。
松原は三線の稽古は日々欠かさず、研究所へ通った。集団巻踊「クイチャー」が弾けた小学5年の頃には、国吉源次師の傍らには、いつも松原忠之の姿があった。源次師はイベントのたびに松原を舞台に上げて伴奏させ、伴唱させた。
27歳になった頃から、国吉源次師に対する思いを胸に、宮古民謡を伝えるべく、ライブ活動を精力的に行うようになり、2021年2月、初レコーディングに臨んだ。

 

松原忠之「清ら海、美ら島~あやぐ、宮古のうた~」

<収録曲>
① 大世栄(アカペラ)
② トーガニーあやぐ
③ 根間ぬ主
④ 伊良部トーガニー
⑤ 新可愛者小よ(国吉源次夫人、義子さんとのデュエット)
⑥ なりやまあやぐ
⑦ ウーニヌ主
⑧ なますぬぐう
⑨ 正月ぬあやぐ
⑩ 池間ぬ主
⑪ 與那武岳金兄小
⑫ 豆が花
⑬ 多良間ションカネー
⑭ 漲水ぬクイチャー〜与那峯ぬ姉小
⑮ 家庭和合
⑯ 豊年の唄

RES335 / 2021年6月23日発売 / 3,080円

 

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