ワールドミュージックシーンにおける沖縄音楽の失われた20年を取り戻す快挙。
10月にポルトガル北部の街、ポルトで開催される世界最大のワールドミュージックの見本市「WOMEX(the World Music Expo)2021」のOfficial Selectionに、Aragaki Mutsumiが選出された。四半世紀以上に渡るWOMEXの歴史の中で、沖縄のアーティストがソロで選ばれるのは初めてのこと。(2001年に平安隆が、故ボブ・ブロッズマンと選ばれたことはある)日本人アーティストとしては、6組目の選出となる。
Aragaki Mutsumiは、パフォーマンスに映像なども用いながら独自の世界観で、沖縄音楽を表現するアーティスト。琉球古典音楽から連なる沖縄音楽のルーツと、革新的な表現は、WOMEXの7人の審査員の琴線に触れたと思われる。
90年代初頭、喜納昌吉&チャンプルーズ、りんけんバンド、ネーネーズといったグループが、ワールドミュージックのシーンで大きく紹介された。しかし、2000年代に入り沖縄音楽のプレゼンスは低下、浮上のチャンスを伺っていた。今回のAragaki Mutsumiの快挙は、ワールドミュージックシーンにおける沖縄音楽の、失われた20年を取り戻す大きなきっかけになるはずだ。
今年のWOMEXは、ポルトガル・ポルトで10月27日〜31日に開催される。
https://www.womex.com/programme/showcases
Mustumi Aragaki
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