【Interview / インタビュー】“Okinawan Divas” 安富祖貴子・石嶺聡子・高良結香・普天間かおり vol.2「アーティストや音楽の役割。 この日々を乗り越えるためのヒント」

アーティストや音楽の役割。
この日々を乗り越えるためのヒント。

安富祖貴子、石嶺聡子、高良結香、普天間かおり。沖縄出身の4人の個性豊かな女性シンガーによるプロジェクト、“Okinawan Divas(オキナワン・ディーヴァズ)”。これは、約2年にわたってパンデミック下にある世界に、音楽で光を当てるという新たな試みでもある。
2022年3月21日に、沖縄市のミュージックタウン音市場で開催する“Okinawan Divas”2002の公演に向けてたインタビューシリーズの第二回では、社会に困難な状況におけるアーティストや音楽の役割について。そして、この日々をどう乗り越えるのかというヒントも。

(取材・文:編集部)

普天間かおり
”音楽を受け取った人がハッピーになれるように”

普天間かおり / Kaori Futenma

「私は、音楽のちからを信じてはいますけど、音楽で何かできるとか、社会を変えるとかというところとは、少し違うと思っているんです。自分の近くにいる人を笑顔にしたい、大事にしたいという気持ちを育むというのかな。みんながそれを持てたら、絶対に平和だと思うんです。だから、音楽で魔法のような世界はつくれませんけど、それを受け取った人が、今日1日、とてもハッピーな気持ちになったり、好きな人とハグしたいと思ったりしてくれることが、結果、いい世の中の流れをつくるのかなと思います。私も音楽にとても救われている一人なので、どこかの誰かにそんなことが伝えられたらいいなと思っています」

 

石嶺聡子
”自分ができることに目を向ける”

石嶺聡子 / Satoko Ishimine

「私も本当に音楽に救われていて、コロナでステージがなくなった時、いろんな人の音楽を聞いて癒やされたり、力をもらったりして過ごしていました。
私は、苦手ではあるんですけど、その時々にいいなと思った音楽を、鼻歌で歌ったり弾き語りしたものを、インスタライブにあげたりしていました。自分の内側からあふれてきたものが、少しでもフォローしてくれるファンの皆さんに届けられたらと思ったんです。
私も、恐れ多くて、音楽で世界を変えるとか、変えたいという気持ちはないんですけど、不安や辛い気持ちを、インスタの動画で少しでも紛らせてもらえたらと思ったんです。こういう風に発信できる今の世の中は、ある面では、とても素敵だと思います。周りには、ネガティブなこともいっぱいあるんですけど、でも、自分ができることに目を向けていればハッピーでいられると思います」

 

安富祖貴子
”まずは自分のために、何かをやってみる”

安富祖貴子 / Takako Afuso

「私自身は、コロナ禍でチャレンジすることが増えています。私は、歌っているのに、あまり前に出ることが好きではないんです。音楽をやっている自分と普段の自分って全く違うんですよ。このコロナ禍では、自分のために、何かやってみようと思ったんです。
音楽はもちろん、絵を描くことが大好きで、自分の心の内側から湧き出る、インスピレーションを、音楽や絵に全部描きためることを始めました。そういうことに集中している時間が、私自身をとても幸せな気分にしてくれます。まるで子どものように無邪気になれる世界をこの歳になって初めて感じたりしているんです」

 

高良結香
”世界のために音楽をシェアする”

高良結香 / Yuka Takara

「音楽やアーティストの役割ということを考えると、シェアすることだと思います。自分の角度から見ると、アートは空気のようなものなんです。私はアクティングやダンス、そしてミュージカルもやっています。でも、音楽はミュージカルとは違って、自分で書いて、自分で歌います。だから、本当に100パーセント自分の世界を作り上げることができるので、自分が一番、開放される場所だと思っているんです。それが、It’s like air、空気のようだと感じる理由です。
だから、音楽をやらない、というオプションはなくて、とにかくやり続けたい。今回はパンデミックですけど、9.11のニューヨークの同時多発テロを経験した時も、やっぱり音楽をどうやっていくのか考えました。クリエーションするのが好きだし、それは自分にとって必要なことだし役割だと思います。そう考えると、We can do it share、私たちができるのは、シェアすることなんですよ。パンデミックの厳しい時期で、例えそこにお金が付いてこなかったとしても、Because I love itだし。だから、自分たちにしたらnecessary、必要だけども、What can we do for the world、世界のために何ができるのかとなると、We can do it share, share something、何かをシェアすることなんだと思います」

 

普天間かおり
”心を揺さぶられるものがあってこそ、私たちは生きていける”

「歌を仕事にしている私たちは、仕事も減って大変です。でも、お金だけを与えられれば生きていけるのかというと、そうではないとも思います。音楽や、本、映画、何かを感じられる文化、心を揺さぶられるものがあってこそ、私たちは生きていけると思うんです。それは、人とのつながりもそうですし、社会に絶対なくてはいけないんです。私にとっても音楽が必要、歌うことが必要なんです」

▶︎Live At Home from Koza City
“Okinawan Divas” 2022
安富祖貴子・石嶺聡子・高良結香・普天間かおり

日程:2022年3月21日(祝・月)
会場:ミュージックタウン音市場(沖縄市上地1-1-1 3F)
時間
<昼の部:招待公演>
開場13:00 開演13:30(終演予定15:00)
*昼の部は親子向けの招待公演。

<夜の部:通常公演>
開場17:00 開演(ライブ配信スタート)18:00
◎通常チケット
全席指定 一般前売4,000円 当日4,500円
高校生以下前売1,500円 当日2,000円
*要1ドリンクオーダー
<プレイガイド>
ミュージックタウン音市場/Music from Okinawa Web Shop(送料無料・手数料無料)/イープラス・ファミリーマート/ローソンチケット( Lコード84217)チケットぴあ(Pコード:206-607)・セブンイレブン

◎ライブ配信チケット:2,500円
<プレイガイド>Peatix(下記リンクから購入いただけます)
https://peatix.com/event/3040181/

【駐車場6時間無料】
ミュージックタウン音市場3Fホールでの、イベント・映画上映に来場のお客様は、音市場の駐車場が6時間無料になります。駐車券を受付までお持ちください。
*満車の際は適用されません。ご了承ください。

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開催に当たっては、沖縄県の新型コロナウィルス感染拡大防止の最新のガイドラインを遵守の上、感染拡大防止対策を実施して開催します。検温・マスク着用・手指消毒・ソーシャルディスタンスの確保等にご協力ください。
37.5度以上の発熱のある方、体調不良の方はご入場いただけません。

問合せ・電話予約=ミュージックタウン音市場 098-932-1949

主催:沖縄市・ミュージックタウン音市場

 

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