Trans Asia Music Meeting 2024 Session1 The importance of Music Network ~ Introducing”Global Music Market Network” (Presentation) 音楽ネットワークの重要性 〜”Global Music Market Network”の試み SPEAKER : Jung Hun Lee (Seoul Music Week / South Korea) Photo by Naoko Taira
午前中に行われた音楽カンファレンス Trans Asia Music Meetingは、到着早々座る場所も見つからないぐらいの賑わいだ。到着した際に行われていたのはカンファレンス3。海外デリゲーツが各々出演オファーを出すの際のポイントをざっくばらんに話をしている(超貴重!)
“TIPS for increasing fanbase in Asia” アジアの国々でファンベースを獲得するためのヒント SPEAKERS John Uy (Wonderland Music & Arts Festival / Philippines) Cecilia Soojeong Yi (DMZ Peace Train Music Festival / South Korea) Zhang Ran (KILOGLOW / China) Weinning Hung(LUCfest / Taiwan) MODERATOR MC Galang (The Rest Is Noise / Philippines)
San The Wordsmith & The Workshop (Singapore) Photo by Ayako Sakurai
シンガポールからやってきたヒップホップを主体としたミクスチャーバンドSan The Wordsmith & The Workshop 。彼らはステージ中盤、観客に向けて、ボーカルのSanが「貴方のお題でフリースタイルするよ!お題頂戴!」と英語でMC。異国で、言葉が通じない日本・沖縄で即興演奏を披露するその度胸!フリースタイルラップに合わせ、生バンドもJazz要素強めの即興でバシッと決めてプレイ。コール&レスポンスも多分にあり、演奏もMCもなんとも面白可笑しい。「大丈夫!(楽器隊の)彼ら演奏上手いからなんでもできるよ!」なんて軽口も冗談ではなく、本当にやってのけてしまうのだから、凄いバンド!
メロディアスな王道のオルタナティブ・ロック。スピーカーの上から天井にも届きそうなほど生動的なジャンプ、時にはしゃがみ込み、寝転がりながらもマイクを離さず歌い続けるボーカルのチィーム・アナン・プアニランの歌のパワーと天真爛漫さ。ティームに負けず劣らず、ギターのラック・カニン・クンプラシットも、ベースのエフ・ソンフォン・デツワンも楽器抱えてシールドが波打ち、絡まるほどに動き回りながら演奏する。ドラムのチャンプ・シッティコーン・クラドぺッチは、弦楽器2人のソロパート中はすかさず立ち上がり観客をスティックで煽る。ロック・キッズがじっとしていられるわけがない。モッシュが起きるのも納得だ。彼らは青くて、ストレートなロックを会場中に浴びせ、最後は、フロアに向かってティームがダイブ!観終わると日常の悩みや心の靄がバカらしくなるほど、後味スッキリ、爽快さを持ったライブ。終演後に客席に投げたティームの“I Love BANGKOK”とプリントされたTシャツは観客で取り合いに。「楽しかった!」の歓声と拍手が沸きあがり、大団円で幕を閉じた。
…とすごいスピードで”Lane”なニュースが飛び込んでくる。Music Lane Festival Okinawa 2024から始まる”Lane”な海外ニュースにも今後、大いに期待しながら、次回の開催を待ちわびたいと強く思う。
筆者紹介
サクライアヤコ:沖縄本島やんばる在住。アジア圏のインディペンデントな音楽を愛聴する、コラム・エッセイスト。 Instagramにて、邦楽アーティストとアジア圏のアーティストのコラボ(コライト)曲に特化した楽曲レビューを不定期更新中 。
Music Lane Festival Okinawa2024の出演者を網羅したミュージックプレイリストはこちらから!(Spotify・AppleMusic)